今年で結成10周年を迎える『my bird warms a blanket for Colette』NewAlbum【Eject】リリースに多方面の方々からお祝いコメントをいただきましたので、ご紹介させていただきます。コメントを送ってくれた皆様、ありがとうございます。

今後も『my bird warms a blanket for Colette』をよろしくお願いいたします。

kitorina records 代表 西村サトシ

◆ 西村サトシ (kitorina records/木箱)

まずは10周年そして、リリースおめでとうございます。
そして、コメントを書いていただいた皆さん、本当にありがとうございます!
レーベル代表として感謝申し上げます。

10周年という事は僕と出会ってからもおそらく10年という事になるかと思います。
実はkitorina recordsも今年10周年。
元々、木箱の自主レーベルとして立ち上げましたが、いつの間にやら仲間が増え、昨年からmy bird warms a blanket for Coletteの皆さんも仲間に加わっていただきました。

10年バンドを続けるという事がどれだけすごいことなのか。
なかなか解ってもらえないかもしれませんが、恐らくバンドをやっている皆さんには解ってもらえるかと思います。

少なからず、僕の周りで10年以上続けているバンドは数え切れるくらいしかいません。

このコロナ禍で強烈な逆風を受け、音楽を続ける事へのモチベーションを保つのに必死な方も多いかと思います。
僕もその一人です。

何かを生み出す、そしてそれを続けるという事はとにかくモチベーションが重要です。

my bird warms a blanket for Coletteはこんな厳しい状況の中、曲を作ってレコーディングをしてライブもコンスタントに行い、逆に勢いを増しているように思いました。

そして、その姿を見て僕もモチベーションが上がりました。救われました。頑張ろうと思えました。
そしてmy bird warms a blanket for Coletteをもっと多くの人たちに知ってもらいたいと思いました。

今回「Eject」のミックス、マスタリングを担当させていただきました。
一番最初に送られてきた録音データは「Feels but No Deal」

コロナ禍で立ち合いでのミックスはできず、僕が一人でミックス作業をしていたのですが、曲も歌詞もすべてが良くて作業しながら泣いたのを今でも覚えいます。

「Eject」は10周年にふさわしい集大成と言える作品。
どの曲も本当に素晴らしいです。

一人でも多くの人に聴いていただけるよう、できる限りの事をさせていただきます。

そして、これからもお互い良い刺激を受け合いながら、楽しみながら、頑張って行きましょう!!

あ、今年こそはキャンプに行きましょ~!

西村サトシ (木箱)
kitorina records主宰
https://kibaco.net
https://satoshi-nishimura.space/
https://twitter.com/brownpost

◆ 蛯子真哉 (夢の島の二階/lost nightingale north dove)

名盤というのは大抵冒頭の出だしからもう良い。ギターが鳴って、お?これ良いかも?ドラムが入って、おぁ良い!ボーカルが入って、ウワめっちゃ良い!みたいな。

アルバム『eject』はまさにそんなアルバム。その期待は最後の曲まで裏切らない。
札幌の街に新たな名盤が誕生した。
このアルバムを聴かずして札幌の音楽シーンは語れない。

蛯子真哉 (夢の島の二階/lost nightingale north dove)
https://yumenoshimano2kai.jimdofree.com/

◆ まえだゆりな

my bird warms a blanket for Coletteさんと出会ったのは本当に随分と前のことで、苫小牧ELLCUBEのライブでご一緒して打ち上げでお話し、初対面で帰りに札幌まで一緒に乗せて頂いたのでした。

それから、ドラムのなるさんからたまたま鳥かごの形をした照明を譲りうけたことがきっかけで、わたしのバンド編成でも何度かドラムを叩いて頂きました。(なるさんは函館出身だったり、前に働いてた職場が繋がっていたり、偶然の共通点があって勝手に親しみを感じているお姉さんです。)

前置きが長くなりましたが、アルバムを聴かせていただいて、

厳しい冬の寒さとか、
夜の静けさとか、
果てしないさみしさとか、
そんなことを思い出しました。

ふと思い返してみれば、バンド名はmy bird warms a blanket for Coletteでした。

どうしてこんなに長いバンド名なのだろう、と不思議に思っていたこともあったのですが、この作品にピッタリで、なるほど、と鳥肌がたちました。(あたりまえのことだし、とっても失礼な話なのですが…)

バンドでひとつの世界観を作る、表現する、音源化をするっていうのは、ものすごいパワーのいることだと思います。しかもこのご時世にひとつの形にされた、この作品はわたしにとっても希望の光です。

寒さを思い出すことで暖かさも一緒に思い出すような、そんな作品でした。わたしの部屋を今でも温めてくれている、なるさんから譲り受けた鳥かご照明のように、コレットさんのこの音楽が誰かの部屋を温めますように。

まえだゆりな
https://instagram.com/yurinamaeda

◆ Ani (INViSBL)

音楽というコンテンツには良し悪しも貴賤も上下も左右も無く聴く人間の好みが全てだと思っているのであまり掘り下げたことは申しませんが、ぼくはmy bird warms a blanket for Coletteの音楽が大好きだし新譜も完全に素晴らしかったです。
昼間の野外で浴びたい系から夜の深くに揺れたい系まできっちり揃っててありがたい。
ぜひ御一聴。

Ani (INViSBL)
https://twitter.com/ani_b_b_b

◆ モノノケユースケ (歌い手/妖怪大縁会代表/言霊RECORDS主宰)

夜に目覚める音
類の、或いは、揺るぎない振動

乾いて、湿りを残すノイズが
僕の脳を夜の森に連れて行く

見えている景色は朝なのに音楽が僕を夜の淵に誘う

乗っているバスの揺れと音楽が合わさっても違和感無く混じり合う

景色の移り変わりと音楽の変化やリズムが重なっては消えて行く 鼓動は遠く低音だけを残して

やがて夜の森は終わりを迎えるだろう、大丈夫

イヤホンを耳にあてて再生ボタンを押せば
また夜が目覚めてくれるから

またあの森にいきたい
夜に目覚める音
類の、或いは、揺るぎない振動

モノノケユースケ
(歌い手/妖怪大縁会代表/言霊RECORDS主宰)
https://mononokerock.amebaownd.com

◆梵游全 (DAO)

2021年末。
今年も残りわずかだな。いいライブたくさん見たなと振り返っていた矢先、成美さんから一通のラインが届いた。
「アルバムのコメントをお願いできませんか?」
マイバードはレコ発でご一緒させてもらったり、対バンで一緒になることも多くあったり、アー写撮影に立ち会ったりと、大事な縁を感じるバンドだ。願ってもない喜びだった。

蓋を開けてみると、なんと10周年!その集大成だという。私ごときがこの大役を務めるのか、と恐れ入りがら再生した。

再生してからはあっという間だった。マイバードにはするっと入ってくる心地よさがある。
このバンド全体が醸すグルーブ。私はその独特で心地よいループ感が大好きなのだ。マイバードはロックだ。
ロックだが、ダンスミュージックのマナーを感じるのだ。それはこのグルーブ感がそうさせるんじゃないか、と私は思う。

また、メンバーそれぞれにクセが強いのに、こんなにもまとまりがよい。いつも不思議だったし、今も不思議に思っている。これはなかなかできないことではないだろうか。例えるなら、一流シェフが作り出す組み合わせの妙。まるで、メンバー以外に「コレットさん」という人格が存在するような。これがバンドにおける共通言語というものかもしれない。

音に関しても一級品であるし、なにより音色とフレーズ、アンサンブルの選択眼が良すぎる。ロックを根幹とするトラッドの再構築とでも言うべきか、伝統的かつ新しい。また、木箱西村サトシ氏のミキシング、マスタリングも素晴らしく、音質はもはや言わずもがな。聴き込むほどに仕掛けを感じるのも面白い。

マイバードといえば、超特徴的なVoが二人。個性の塊で、唯一のモノだと思う。初めて聞く人はきっと耳を傾けてしまうだろう。木箱SAyA氏がコーラスとして参加しているTr.5/6/7も美しさと透明感が加わるような。さすがの一言です。

耳をまかせていたら、あっという間に28分32秒が経っていた。最後は「スノードロップ」。感情の波が押し寄せて、着地されせてくれなかった。心がそのまま曲中に放り出されたような。素晴らしかったです。

大変光栄でございました。
いつもありがとうmy bird warms a blanket for Colette!
10周年おめでとうございます!

梵游全 (DAO)
https://twitter.com/bonnyuzen

◆志村 拓也 a.k.a. Sim Ra

- 僕はこのバンドの事を何も知らなかったのかもしれない -

これだけお会いしているにもかかわらず、
この作品を聞いた瞬間、そう思わされるくらい
今の、新しいMy birdが詰まっています。

深く、鮮明に、しなやかに、力強く
ていねいに、ていねいに、My birdが響いています。

僕などでは、とても言葉では描き切れない密度で
My birdがそこにいます。

どうぞ、会いに、聞きに行ってみてください。

志村 拓也 a.k.a. Sim Ra
Enigma To Cattlemutilation/No.18
https://twitter.com/0823_oyazi

◆Akiyuki Kitagawa (entra)

祝福と絶望の同居する世界が慎重に、丁寧に編み上げられていく

例えば東京
コンクリートの上を這う人間

人間の上に漂う雲
隙間を埋める青空

聴きながらそんな風景を夢想していたら
奇しくもジャケットのそれの様だった

週末の僕らに染み込む
ミルクが効いたコーヒー

ドアを開くintro

ディミニッシュコードを経て 頑丈なアンサンブルを津波の様に奏でるEject

数々のライブを経て洗練の極致に達したStrawMan

冬の昼下がりの日差しを思わせる メロトロンに酔いしれるFeels but no deal

心に静かに降り積もる悲しさを 透明な膜で大切に包んだqq

ブリットロックの高揚感が最高なTomorrow

得体の知れない不気味な怒りを音で形にさせたYorugaTarinai

轟音の上、更に高い所で浮遊するシンセサイザー それと共に、ふと見えた景色も昇華していくSnowDrop

Akiyuki Kitagawa (entra)
https://www.tunecore.co.jp/artists/entra

◆ラモーン鉄男

2000年以降、ヒップホップやダンスミュージック、そしてベッドルームミュージックなどが音楽業界を牛耳り、ロックは死んだのかと思いきや、ここ数年イギリスを中心に90年代に流行ったブリットポップやグランジなどのサウンドを蘇らせた素晴らしいバンドが続々と頭角を現している。

そんな傾向に自分はロック復活の兆しを感じワクワクしているわけですが、my bird warms a blanket for coletteはそんな時代の流れに沿ったような、ブリットポップ勢などが持っていたサイケデリア、ダンサブルなリズム感覚を持ち合わせた素晴らしい音楽性でかなり注目している。

そしてこの新音源「eject」もそんなアプローチ全開で、90年代の音楽を多感な時期に経験した私のような音楽ファンにも、
ロックのトレンドをおさえた若い世代にも、絶対グッとくる内容だと思う。

ラモーン鉄男
https://twitter.com/ramonetetsuo

◆堤野貴之 (忽布古丹醸造オーナー)

ノリに乗りたくなる曲もあれば、ゆったりと聞きたい曲もある。
1枚のアルバムを聴いたというより、1回のライブを聴いた様な満足感!
10年先も楽しみになっちゃうアルバムです!

堤野 貴之
忽布古丹醸造オーナー
http://hopkotan.com/

◆澤谷恒一郎 (YOU SAID SOMETHING)

幾多にも及ぶ繊細な音のレイヤーと解像感のアップデートは西村さんとマイバードの最強タッグが作り上げた僕らオルタナキッズへのギフトだと勝手に思う事にしました。リリースして下さりありがとうございます!

90年代〜00年代のUKロックをリアルタイムで聴き、それらが血肉となっている音の説得力は、現代のキッズ達がBOOK OFFでSNOOZERを買い揃えたところで到底及ばないでしょう。

都合の良いリバイバルなどでは決して無く、ここに刻まれているのは過去から脈々と続くロックの歴史という恐ろしい程長い道の上に刻まれた真実だと、僕は確信しました。

澤谷恒一郎
YOU SAID SOMETHINGギターボーカル
ライブハウスELLCUBEブッキングマネージャー
PAPER MADE SHELL RECORDS代表
https://twitter.com/yousaidsawa8

◆加藤崇史

その生物は背筋をピンと伸ばし、ゆっくりと、歩行している。真っ黒いハットとコートは、時折吹く強い風と雲間からの月光で、シルエットを揺らめかせる。

雪道を進む。
足跡に落ちた黒い羽根が白く染まっていく。

彼が感じた寂しさとはどんなものだったのだろう。
彼女が感じた悲しみとはどんなものだったのだろう。

それらは一つに集まって、重なり、翼を造る。

頭上で鳥が旋回している。
木漏れ日が眩しくて少し笑う。

空から、温かくて柔らかいものが降りて来て、それは、7つの色のブランケットであり、コレットさんの新しい姿だ。あっと言う間の30分の出来事。

その生物は背筋をブランケッと伸ばし、コレッと、飛行している。シルエットは揺らめいている。

雪の降る国で、その音が聞こえる。

加藤崇史
http://www.tkiikt.com/

◆奥村大 (wash?)

大好きなバンドなので贔屓しちゃいがちだけど
そんなの関係なく
マジめちゃくちゃいい
俺の真ん中に直球どストライク

かつて何度か
UKとUSのカルチャーが同時多発的に同じ空気をまとって
時差や距離を越えて混ざり合った時があったのだけど
まさにその感覚の音とリズムとメロディ

あー
俺はこの空気を永遠に探してるのかもしれないや

奥村大(wash?)
http://wash-wash-wash.com

◆SAyA (木箱)

2022年のはじまりに晴れやかに飛び立って行く『eject』

このコロナ禍で表現者達は発表の場を失いモチベーションを保つのに大変な想いをしてきたと思います。

そんな中でもコレットさんは確実に進化を遂げ、その洗練された音の層は、想像をはるかに超えるものでした。まるでそれは答え合わせのようで、「バンド」の素晴らしさを改めて教えてくれました。

聴けば聴くほどジャンルレスに思えてくる唯一無二のカラーを放ち、間違いなく勇気を与えてくれる作品ではないかと思います。

私自身3曲コーラスで参加させていただいて、改めてこの作品に寄り添えたことを感謝いたします。この作品が多くの方々の元へ届きますように。

SAyA(木箱)
https://kibaco.net

◆苫小牧ELLCUBE店長GENKI

My birdとの付き合いはかれこれ7、8年になろうか。

彼らがどんな音を鳴らしているかはよく知っているつもりだった…しかし今作を聞いていくと、まだまだ自分が知らない一面が隠されていたことを思い知った。

梅津氏の歌声はいつになく堂々とした存在感を帯びていて、いままで自分が持っていた印象とは明らかに違っていた。
演奏も同様に、楽曲の核となっているのはオルタナティブ然としたバンドサウンドであることに改めて気がついた。

彼らは10年間止まること無く独自の音をブレずに鳴らし続け、そして確実に進化を遂げてきたのである。
今作はその通過点でしかないのだろう。まだまだ長い付き合いになりそうだ。

苫小牧ELLCUBE店長GENKI
http://www.lvlf.net/cube/

◆新保知健 (IYPpresents / ex.SPIRITUAL LOUNGE )

最近のテレビドラマや映画は、すぐタイムスリップして過去をやり直す傾向が強いと思うんですが、皆さんそんなに人生やり直したい願望が強いんでしょうか?笑

冒頭から何の話かとお思いでしょうがmy bird warms a blanket for Coletteの今回のアルバムからはタイムスリップ感が溢れている。
しかも現在から過去へではなく、過去から未来(現在)へ。
1991年からタイムスリップしてきたかのような愛の溢れたアルバムを引っ提げて、彼らはゆっくり、ゆっくりと旅をして来たに違いない。
時間旅行だけではなく、マンチェスターやコルチェスター(blurの出身地)へ世界旅行も兼ねているらしい。
M.2のマンチェスター感溢れるイントロから始まるejectやM.4のfeels but no dealのRadiohead愛の深いイントロとか、所々にメンバーが通過してきた90年代が散りばめられていてリアルタイマーのみならず若いオルタナティブ志向のバンドマンを唸らせる。
懐かしさだけではなくkey高橋君のアレンジ、プログラミングやGヨシタニ先輩のエフェクティブで斬新なフレーズにより現代の音楽として生きている。

しかもイントロを通過するとそこからが彼らの持ち味。

年々グランジになっている梅津君のファッションと逆行するようなクリアで爽やかな声と繊細な言葉の(響きを重視したような)選び方は思わずずっと聴きたくなってしまう。
ドラムVo.紅一点(もう昭和な言い方かな)阿部さんとの掛け合いもありつつ、今回は公私ともに親交がある木箱のSAyAさんも参加しているという豪華さ(是非レコ発のゲストにお呼びして欲しいと願う)。

このアルバムは10年の集大成としてベストアルバム的なニュアンスもありつつ、現在進行形の彼らには通過点であり、これからも数多くの楽曲を産み落としてくれるに違いない。
この先10年、20年、出来るだけ未来まで時間旅行を続けて欲しいと切に願う。

新保知健
IYPpresents / ex.SPIRITUAL LOUNGE
https://www.facebook.com/flukesapporo/

◆THE林’s

『my bird warms a blanket for Colette による、オルタナティブの証明』

my bird warms a blanket for Colette はミステリアスなバンドだ。
何度か対バンさせてもらったことがあるが、まず年齢も性別も様々である。どういった経緯でバンドを組んだのか、というのが一見しただけでは掴めない。あとバンド名も意味深長で謎めいている。

バンド結成経緯がずっと気になっているが、ずっと聞く機会を逸している。打ち上げなどで顔を合わせると、高橋さんかうめっちさんと取るに足らない冗談を延々交わし、会はお開きを迎え、まじめな話をした記憶がほとんどない。

その所為もあり、マイバードさんは僕の中でなんだかミステリアスな存在であり続けている。

今作『eject』を聴いた印象も、そういった従来からのマイバードさんの印象に繋がってくる。
ニヒリズムと諦念の入り混じる歌詞、オルタナ感漂うバンド音像に浮かんでは消える電子音。

聴き終えて僕の中に残った印象は、寂しさ、虚しさ、苛立ち、といった感情の渦巻きである。
それらの感情は、打ち上げで延々冗談を交し合った人物のそれと結びつかない。

これらの感情を抱えたまま、飄々と変な冗談を言い続けていたのかもしれない。と考えると、その存在は僕の中で更にミステリアスさを拡大していく。
人間がなぜ表現を続けるのか。その理由は様々だと思う。

『eject』を聴いて、my bird warms a blanket for Coletteは 人知れず鬱積した虚しさ、苛立ちという感情を吐き出す、あるいは書き記す装置としての機能を持っている、と感じた。その有様は表現において極めて健全な格好であると思う。もっと言えば多くのオルタナティブロックの根幹は、そういった精神性であるようにも思っている。

今作はmy bird warms a blanket for Colette が、オルタナティブロックであると証明していると思う。
バンドが纏っているミステリアスな雰囲気はその証明の伏線となり、オルタナティブロックである為の必然であったかのかもしれない。

THE林’s
https://katoasisbeatles.wixsite.com/thehayashi

◆コニシユカ (シンガーソングライター、作曲家)

これまでの彼らが何者であり、この先何者であろうとするのかを、このアルバムはとても丁寧に表しているように思う。
一つ一つの音の配置に洗練された音楽的な意味を感じるが、全体の印象はどこか絵画や映画に近い。これまでどこかベールに包まれていた彼らの世界が、今作で余すところなく克明に描き出されるに至った。

一通り聴き終わり表題の「eject」という文字列に戻ってきたときに浮かんだイメージは、不毛の惑星から射出される一人乗りの脱出ポッド。
このアルバムはそのポッドの中で救出を待つ誰かがコールドスリープのさなかに見た、長い長い夢のハイライトなのかもしれない。

コニシユカ
シンガーソングライター、作曲家
https://metrodelica.com

◆hugvilla

青春時代にタイムスリップしたような、DNAに刻み込まれていたかのような懐かしい音の粒に包まれる。胸の奥がくすぐったい。
じんわりじんわり感情が高まるこの感じはどう表現したらいいだろう。
シューゲイズのシャワーを浴びてじんわりじんわり体に沁みていく。

深度の深いマイバードさんの音の海にずっと潜っていたい。
できれば爆音生音で聴きたい、そんなアルバムです。

hugvilla
https://www.tunecore.co.jp/artists/hugvilla

my bird warms a blanket for Colette 『Eject』