木箱 SAyA
木箱 西村サトシ
ヤマダサヲリ
 







 
木箱 Vo SAyAによるAlbum『hometown』のライナーノーツ。
「何かに挑戦しようとしている人へ、そしてこの曲を聴いてくれる人の勇気の欠片にでもなれたら」

INTERVIEW
2015.03.23 Takuya Miyoshi
2014.10.13 モノポックル
2013.08.29 TURGET

 LINER NOTES
2013.08.29 TURGET『WRISE
2013.08.29 木箱『hometown

FASHION
■2014.04.29 turn the page〜長い夢から目覚めたら〜
■2014.03.19 urnis×木箱コラボライブinマルヤマクラス
■2014.03.02 春に向けて
■2013.12.11 冬がやってきたの巻
■2013.10.29 はじめまして

 REVIEW
Boss Tera Echo(2013.12.25)
Roland HandSonic(2013.12.25)
  



 


 01.alkaa

なにか木箱のオープニングテーマみたいなものを
作りたくてそのイメージで出来た曲です。
途中に「kibaco」「2004」(木箱結成の年です)という声が
入ってたりするのですが
なぜか外国の小さな女の子が言ってるイメージだったので
そんな気持ちでレコーディングしました。
いろいろ仕掛けありの遊び心いっぱいの曲になりました。

02.ボクだけの場所

「理想はきっとこうだけど現実はなかなか思うように進まない」
「自分のことなのに自分がわからなくなってきた」など
複雑な思いを抱えて立ち止まってしまう時
自分をじっくり見つめ直したらまたいろんなものが見えてきた。
ボクという存在。ここにしかないもの。
自分次第でいろいろ切り開けるんだ。
自分を大切に、そして自分を信じて進んでいこう。
そんな気持ちを歌った曲です。

 03.stage of light

今、一生懸命夢や目標に向かって頑張っている人への
応援ソングになれば良いなあと思い作った曲です。
何かに挑戦しようとしている人へ、そしてこの曲を聴いてくれる人の
勇気の欠片にでもなれたら嬉しいです。
そして今までの木箱の曲の中で一番ダイレクトな詩なのかな。
前向きな気持ちを忘れてしまいそうな時に
この曲が少しでもその背中を押してあげれますように。
そしてもっともっと自分の可能性を信じることがでますように。
そんな願いを込めました。

04.カゴの中の鳥

一歩踏み出すためには新しく手に入れるものと引き換えに失うものもあったり。
葛藤の中、なかなか前に進めない気持ちの中の大きな決断。
怖くて曖昧にしていることからの「さようなら」
「キミ」という存在からの「さようなら」
今、自分の中に眠っていた触れられていない感情に気付いてしまった。
新しい第一歩へ。
自分さえ強ければどこにでもいけるから心配ないんだ。

05.飛行

この曲は私の書いたひとつの物語のイメージから成り立っています。
その物語の朗読がところどころに入っていたりします。
その声をおもちゃのボイスチェンジャーを使って
しゃべってみると、なんだか面白い質感だったのでそのまま録音しました。
まるで絵本の世界にいるような、ファンタジーな世界が伝わるような
そんな雰囲気を意識して作りました。

**********

ボクのお気に入りの場所
屋根裏部屋
もうずっとボクが占領している
支配している場所なんだ
夜になると
屋根裏部屋の大きな窓は
幻想的な世界を映し出す
夜空は上品で美しい
ボクには手の届かない世界
散りばめられた
無数の星の大きな川
広がっていく
星のパレードにボクも参加したくて
おばあちゃんがくれた
古書の103ページに載っていた
おまじないの言葉を唱えてみる
流れ星がいつか迎えにきてくれるのを
信じ心を込めてわかりやすく唱える
星達の好物を枕元に置いてみたいけど
好物が何かがわからない
星はなぜあんなに輝けるのだろう
休むことなくずっとずっと輝く
あんなに輝くものなのだから
きっとエネルギーの消費量は半端がないだろうな
何を食べたらあんなに輝けるのだろう

おまじないを唱え疲れ
ボクはうとうととベッドに入る
すると「コンコンコン」と窓を叩く音がする
目をこすりながら窓の方へよたよた歩いていく
窓のところまできたところで
大きな青い瞳と目が合った
それはいつかみたガラス玉のようなきれいな目だった
窓を開けると大きな翼のはえた白馬が入ってきた
「お迎えに参りました。いざ夜間飛行の旅へ!」
パジャマのまま白馬の背にまたがった
真っ白なたてがみをなびかせて
白馬は勢いよく 窓を飛び出した
「大丈夫なのかな?」と思うひまもなく
どんどん上空へ
「わー!飛んでる!ボク飛んでる!!!」
天馬はスピードあげていく
みるみるうちに住んでいる町が小さくなって
小さな点になったとき
あたりは輝く星の世界
眩しすぎて見えないはずが
優しい光を放っていて
ボクは星を両手ですくった
「お土産にするんだ!空に行った証拠に」
憧れの星のパレードに参列して
星のワルツを踊って
月のすべりだいで飽きるまで遊んだ
「ずっとこの世界にいたいなぁ。。。」
その瞬間パッと当りの光たちは消えた

夢とうつつの間でボクは自分がいる場所を
確かめた
屋根裏部屋だった

「夢だったのかしら?」

と窓際をみると輝いている瓶が置いてあった
その瓶の中にはいくつかの星が採取されていた
「夢じゃなかったんだ。。。やっぱり夢じゃなかったんだね。。。」

06.Dreamy child

なかなか抜け出せない憂鬱な感情の中
ウトウトとあの時の心地よい感覚を思い出す。
せめてこのまま眠り続けたい。
ずっと夢の中にいたいんだ。
ちょっぴりメランコリーな女の子が主役です。


07.cycle

この曲の歌詞は以前ドライブに行った時に出来ました。
その時の季節は春から夏にかけるくらいの頃で
ちょうど山の雪も溶け始め、道のサイドにある森林も
青々としていてそんな風景をワクワクしながら見ていて浮かんだ世界です。

 08.ライン

不思議な雰囲気が漂うこの曲はいろいろと音の仕掛けがあるので
特にヘッドフォンで聴いてもらえたら嬉しいです。
今作で一番エレクトリックな曲になりました。
この詩を書いているときはなんだかとてもふあふあしていたので
その時のイメージについてはあまりよく覚えていません。

09.誰も知らない

この曲は独り言のような感じで歌ってみました。
吐き出せず自分の中に閉じ込めた辛い感情。
自分を守ってくれるかのような空に願いを託し、保つ。
鍵盤ハーモニカを重ね録りしたり、生のパーカッションをたくさん録音して
アコースティック感を生かしたアレンジにしました。

10.hometown

自分の生まれ育った故郷「札幌」をテーマに歌った曲です。
私は生まれてからずっと札幌にいて
縁があるというのももちろんなのですが
この街がとても好きでなんだか安心できて。
そんな中今までなかなかダイレクトに故郷への気持ちを伝えることが
できていなかったので今回それを歌にできたのは自分でもとても意外でした。
身近すぎるからこそ普段は照れてしまって言えなかったのかもしれませんが、
でもよくよく考えるとそれはとても自然な感情で
そして今だからこそちゃんと伝えられるのかなと。
札幌を好きな人に関わらず、この曲を聴いた方々が
それぞれの大切な場所、故郷を思い出してもらえたらいいなと思います。

11.カーテンフィルター

この曲は幻想的な空の世界のイメージで作りました。
オーロラを思い浮かべたり、月や星をイメージしたり
オーロラは自分の憧れです。
人生は長い旅のよう、ゆっくりと自分の舟を進めて行く。
時にあたりまえのことがわからなくなったり、感情が乱れることもあるけど
大切なものを見失わないように自分に強く素直に生きて行こうという
メッセージを込めました。


 01.alkaa
 02.ボクだけの場所
 03.stage of light
 04.カゴの中の鳥
 05.飛行
 06.Dreamy child
 07.cycle
 08.ライン
 09.誰も知らない
 10.hometown
 11.カーテンフィルター

 DQC-921 \2,500(tax in)
 2012.07.11 Released
 kitorina records
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